2009年4月8日水曜日

jitasm

最近jitasmなるオープンソースのプロジェクトをやっています。インラインアセンブラ風の構文で動的にコード生成を行うためのC++ライブラリです。
この手のライブラリとしてはxbyakが有名ですが、jitasmは後発なりに特色を出していけたらと思っています。

目標

  • MASM, VCのインラインアセンブラ風
  • 美しく書ける
  • 簡単に使える
  • 軽い
  • x86/x64のソースコードポータビリティ
特徴 (version 0.2.0)
  • x86/x64汎用命令
  • x87 FPU命令
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4.1, SSE4.2
  • naked, cdecl, Microsoft x64 fastcall の関数呼び出し規約サポート
  • 関数呼び出し規約に沿ったprolog/epilogの自動生成
  • 制御構文(If, Repeat, While)
  • VC8, VC9対応

2008年11月20日木曜日

exeやdllにPDBの絶対パスではなくファイル名だけ含める方法

以下のコンパイルオプションを指定する。
/pdbpath:none

2008年7月10日木曜日

WinDbgでハンドルリークのデバッグ

WinDbgを使ってハンドル(カーネルオブジェクト)のリークをデバッグする方法

1. !htrace -enable
2. !handle コマンドでリーク前のハンドル使用状況を出力し、テキストに保存
3. アプリケーションを動かしてリークさせる
4. !handle コマンドでリーク後のハンドル使用状況を出力し、テキストに保存
5. diff BeforeLeak.txt AfterLeak.txt | grep '> Handle' > LeakHandles.txt
6. LeakHandles.txt をエディタで開いて、"> Handle "を"0x"に置換してリークしたと疑われるハンドルIDのリスト完成
7. .foreach /f (hid "C:\LeakHandles.txt") { !htrace hid 1 }

これで、リークしたと疑われるハンドルを最後に操作したコードのスタックトレースが表示されます。

WinDbgすごい!

2007年10月31日水曜日

関数の戻り値で配列の参照を返す(C++)

int型の配列へのconst参照を返す関数

const int (&GetArray())[4] {
 const static int s_array[4] = {1, 2, 3, 4};
 return s_array;
}

はっきり言って、読めません。関数名の後に配列の長さがあったりとか。。。

普通こういう場合はポインタを返すように書くと思いますが、型から「配列の長さ」の情報が失われてしまうという欠点があります。
どうしても戻り値の型に「配列の長さ」を残しておきたいという場合は使えます。

参照元

2007年10月12日金曜日

"基底クラスからの派生クラスのメソッドの呼び出し" と CRTP

まずはコード。

template<class Derived>
class Base {
public:
  void Process() {
// 派生クラスのメソッド呼び出し
static_cast<Derived*>(this)->SubProcess();
  }
};

class Hoge : public Base<Hoge> {
public:
  void SubProcess() {
    std::cout << "Hoge!" << std::endl;
 }
};

派生クラスに実装した処理を基底クラスから呼び出してます。
普通なら、SubProcessメソッドはvirtualにしてBaseクラスに定義しておくところですが、virtualにするとメソッドの呼び出しに多少なりともコストがかかってしまいます。
そのコストを避けるためのカギがCRTP (Curiously Recurring Template Pattern)です。
CRTPを使えば呼び出すメソッドが静的に決まるので、うまくいけばメソッドがインライン展開されて呼び出しコストがゼロになる可能性も期待できます。

virtualにする方が一般的でわかりやすいですが、ここぞという所で使えば威力を発揮してくれそうなイディオムです。

2007年10月3日水曜日

テンプレートクラスにネストされたテンプレートクラスのテンプレートメソッド

テンプレートクラスにネストされた、テンプレートクラスのテンプレートメソッドの実装を
クラスの定義と切り離してみました。

Before:

template<class T>
struct Hoge
{
  template<class U>
  struct NestedHoge
  {
    template<class V>
    void Process()
    {
      std::cout << "Hoge Hoge!!" << std::endl;
    }
  };
};


After:
template<class T>
struct Hoge
{
  template<class U>
  struct NestedHoge
  {
    template<class V>
    void Process();
  };
};

template<class T>
template<class U>
template<class V>
inline void Hoge<T>::NestedHoge<U>::Process()
{
  std::cout << "Hoge Hoge!!" << std::endl;
}


えぐい。。。

2007年9月20日木曜日

シフト命令で割り算の落とし穴

整数を2のべき乗で割り算したいとき、割り算の代わりに右算術シフトを使うことがあります。
特に割り算の処理コストが無視できないときにはよく右算術シフトを利用します。

が、今日1つ落とし穴があることに気付きました。

(-1) >> 1


が0になってくれません。

当然といえば当然ですね。0xFFFFFFFF はどれだけ右算術シフトしても 0xFFFFFFFF です。。。

見事にはまってしまいました。

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